洗剤のパッケージ裏に「界面活性剤(ポリオキシエチレン系)」と書いてあっても、何のことかよくわからないまま毎日使っている人がほとんどだと思います。
界面活性剤が肌と繊維にどう影響するのか、そして界面活性剤フリーの洗剤がどうやって汚れを落とすのか、この記事でまとめました。
界面活性剤が肌に影響する理由

界面活性剤とは、水と油を混ぜ合わせる化学物質です。
水と油は、そのままでは混ざりません。界面活性剤はその境界面に働きかけ、ふたつを乳化させます。油性の汚れを水で流せる状態にするのが、洗剤としての仕組みです。食器用洗剤・シャンプー・ボディソープ・洗濯洗剤。いずれも界面活性剤を主成分として使っています。
問題は、その洗浄力が汚れだけに作用しないことです。
私たちの肌の表面には、皮脂と水分が合わさった薄い膜があります。外部の刺激(乾燥・細菌・摩擦)から体を守るバリアで、この膜が弱まると肌が荒れやすくなります。
界面活性剤はこのバリアに含まれる油分も溶かします。「洗顔のあと肌がつっぱる」「食器洗いで手が荒れる」という感覚は、この反応です。
市販の合成洗剤に含まれる界面活性剤の量は、製品によって20〜70%に達します。石油を原料とした合成界面活性剤は洗浄力が高い反面、肌への刺激も強い傾向があります。植物由来のものは比較的穏やかですが、どちらも洗浄力には肌への影響が伴います。
洗濯をするとき、すすぎをしても繊維の中に成分が残ることがあります。乾いた後も界面活性剤の一部は繊維にとどまり、着るたびに肌に触れ続けます。特に長時間肌に密着するパジャマ・肌着・タオルでは、成分の蓄積が積み重なりやすいとされています。
肌荒れや乾燥が続いているとき、衣類の洗い方を見直すことで変化が出ることがあります。
洗剤の成分は繊維に残る

界面活性剤以外にも、一般的な洗剤には気になる成分が含まれることがあります。
蛍光増白剤(けいこうぞうはくざい)は、衣類を白く明るく見せるための成分です。紫外線を吸収して可視光線として放つ仕組みで、洗濯後も繊維に残り続けます。見た目は清潔に映りますが、肌に触れ続ける化学物質のひとつです。
香料は、洗濯後の衣類に香りをとどめるよう設計されています。いい香りが長続きするということは、成分が意図的に繊維に残るよう作られているということです。香りの原料には数十〜数百種類の化学成分が使われることがあり、成分表示では「香料」とひとまとめにされています。
「洗ったのに肌がかゆい」「清潔にしているのにどこかむずがゆい」という経験が繰り返される場合、洗剤の成分が関係していることがあります。特に敏感肌や乾燥肌の人、肌が揺らぎやすい時期には影響が出やすくなります。
コットンや麻などの天然繊維は、吸水性が高い分、洗剤成分を吸収しやすい傾向があります。素材を選んで着ていても、洗剤次第で繊維の状態は変わります。
洗剤を変えた最初の数回は、蓄積していた成分が少しずつ落ちていく段階です。すぐに効果が出ないことがありますが、繊維が本来の状態に戻るには時間がかかります。特にコットンは、一定回数洗い続けることで変化が出てくる素材です。
界面活性剤なしで汚れを落とす仕組み

界面活性剤を使わずに汚れを落とすことはできます。ただし、別の仕組みが必要です。
界面活性剤フリーの洗剤が使う主な洗浄成分は、大きくふたつあります。
酵素(こうそ)の働き
酵素は、汚れを分子レベルで分解するタンパク質です。食品の発酵や体内での消化の仕組みにも使われる成分で、汚れの種類に合わせた酵素が組み合わされます。皮脂や油汚れを分解するもの(リパーゼ)、タンパク質の汚れを分解するもの(プロテアーゼ)、デンプンや食べこぼしに作用するもの(アミラーゼ)。この組み合わせで、日常の汚れのほとんどを分解できます。
酵素は汚れだけに作用します。繊維や皮膚を傷める性質がなく、すすぎ後に成分が残りにくいのが特徴です。食品由来の酵素を使った洗剤は、環境への負荷も低くなります。
過炭酸ナトリウム(水に溶けると酸素の泡を出す成分)の力
過炭酸ナトリウムは、水に溶けると酸素の泡を発生させます。この泡が繊維の奥まで入り込み、汚れを浮き上がらせます。除菌効果もあるため、タオルや衣類の雑菌由来の臭いにも作用します。漂白剤のような刺激臭がなく、色柄物にも使いやすい成分です。
酵素と過炭酸ナトリウムを組み合わせることで、界面活性剤なしでも日常の汚れを十分に落とせます。
ただし、酵素の品質によって洗浄力に差があります。安価な原料を使った場合、効果が不安定になることがあります。食品由来の高品質な酵素と、純度の高い過炭酸ナトリウムを使うことが、洗浄力を左右します。
成分表示で「界面活性剤」の記載がないことを確認するだけでなく、どのような酵素を使っているかも確認する価値があります。「食品由来の酵素」と記載されている製品は、成分の選び方に誠実さがあります。
KIRUTOが選んだ答え

繊維に残る成分を最小限にする。KIRUTOの設計は、そこから始まっています。
主成分は過炭酸ナトリウムと食品由来の酵素。界面活性剤・香料・蛍光増白剤はいずれも使っていません。
コットンや天然繊維は、洗うたびに成分を吸収します。何年も同じ洗剤で洗い続けると、繊維の中に成分が蓄積していきます。KIRUTOに変えてしばらく経つと「服の手触りが変わった」「着心地が柔らかくなった」と感じる人がいるのは、蓄積していた成分が少しずつ落ちているためです。
洗うたびに成分を足さない。それだけで、繊維は本来の状態に戻っていきます。
服は、肌に最も長く触れている素材です。洗剤の成分がその服に残り続けるなら、何で洗うかを意識する価値があります。KIRUTOはその問いに対して、成分で答えを出した洗剤です。そこにFT™︎(FINE TUNING®)技術が適用されることで、洗うたびに繊維を整える。そういう設計になっています。
KIRUTO(キルト)
過炭酸ナトリウムと食品由来の酵素を主成分とした洗濯洗剤。界面活性剤・香料・蛍光増白剤は使用していません。洗浄成分は酸素と酵素のみで、すすぎ後に繊維へ残りにくい設計です。コットンや天然繊維との相性を考えて作られており、FT™︎(FINE TUNING®)技術が適用されています。
KIRUTOを確認するまとめ
界面活性剤は汚れと一緒に肌のバリアとなる油分を溶かし、繊維に残って肌に触れ続けます。界面活性剤フリーの洗剤は、酵素と酸素の力で汚れを落とし、成分の残留を抑えます。
何を着るかだけでなく、何で洗うかも、体に触れるものとして考える価値があります。
参考文献
- ※1 花王株式会社「洗たく用洗剤の成分と働き」製品Q&A
- ※2 東京都クリーニング生活衛生同業組合「洗剤を知る〜界面活性剤〜」