好きな服のまま整える|洗剤でコットンに機能性を持たせる

好きな服のまま整える|洗剤でコットンに機能性を持たせる

機能性ウェアやリカバリーウェアは気になるけれど、今持っているコットンの服が好きで手放したくない。そういう人は多いと思います。

服を買い替えずに、着心地だけを変えることはできるのでしょうか?

この記事では、コットンに後から機能を足すという考え方と、そこに洗剤が関わる理由を説明します。

機能性ウェアを買うしかないのか?

クローゼットに並んだコットンのTシャツ。自然光の入る静かな部屋

機能性をうたう服の多くは、繊維そのものに機能が組み込まれています。ポリエステルなどの化学繊維は、糸を作る段階で断面の形や太さを設計できます。だから最初から性質をコントロールできる。

裏を返すと、その機能が欲しければ、その服を買うしかありません。すでに持っている服は、いつまでも関係のないままです。

クローゼットにあるコットンのTシャツやパジャマは、着心地が良いから選んだものです。何年か着てようやく体になじんできたものもあります。それを引き出しの奥にしまって、新しい化学繊維の服に着替える。気が進まないのも当然です。

しかも機能性ウェアは1着で完結しません。上下そろえて、洗い替えも用意して、と考えると数が必要になります。金額もそれなりですし、着るものが増えれば管理する手間も増えます。

買ったのに結局いつもの服を着てしまう。そうやってタンスに眠っている機能性ウェアも、実際には少なくありません。

リカバリーウェアに化学繊維が多い理由は、こちらの記事で詳しく書いています。
リカバリーウェアの素材はなぜ化学繊維が多いのか

コットンに機能を足す方法

コットン生地のクローズアップ。繊維の質感がわかる白いTシャツ

ここで見落とされがちなことがあります。コットンは「機能を持てない素材」ではありません。後から性質を変える方法は、昔からいくつも使われてきました。

代表的なものがシルケット加工です。アルカリ性の液で綿の繊維を膨らませると、糸にハリと光沢が出ます※1。ほかにも、繊維の表面に薬剤を付けたり、繊維に細かい気孔を作ったりして、水を吸いやすくする加工もあります※2。

つまり、綿は後から機能を受け入れられる素材です。

その理由は繊維の形にあります。綿の繊維は中が空洞(ルーメンと呼ばれます)になっていて、リボンのようにねじれています※1。空洞とねじれのすき間が水分や空気を抱え込むので、汗を吸い、湿気を逃がします。

もうひとつ、綿の主成分であるセルロースはアルカリに強いという性質があります※1。だから綿製品は昔から石けんで洗われ、漂白にも耐えてきました。洗うことを前提にできる素材だということです。

加工は洗濯で落ちていく

洗濯機に入れられたコットンの衣類。生活感のある明るい洗面所

ただ、後から足した機能には弱点があります。永久には残りません。

わかりやすいのが撥水加工です。買ったときは水をはじいていたのに、何度か洗ううちに生地が水を吸うようになる。加工剤が少しずつ落ちていくためです※3。

洗い方でも差が出ます。柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤を含む洗剤を使うと、加工の効果が下がることがあります※3。柔軟成分が繊維の表面に膜のように残り、生地本来の吸水性まで鈍らせてしまう。

買った日が機能のピークで、あとは下がっていく一方になります。これが後から足した加工の前提でした。

この「落ちていく」感覚は、タオルでいちばん実感しやすいと思います。ふわふわだったタオルが、半年でごわつき、水を吸わなくなる。服にも同じことが起きています。

洗剤でコットンに機能を持たせる

洗いあがったコットンのシャツをたたむ手元。コットンに機能性を足す洗剤のイメージ

ここで発想を逆にしてみます。機能を足す工程が工場での1回きりだから、あとは減っていくだけになる。では、洗うたびに足せばどうなるでしょうか?

洗濯は、その服を持っている限り何十回、何百回と繰り返す行為です。洗うたびに機能を入れ直せるなら、機能は減っていくものではなくなります

この考え方には、もうひとつ利点があります。洗剤が届く範囲は、今持っている服のすべてです。よく着るTシャツも、寝るときのパジャマも、毎日使うタオルやシーツも同じように洗います。新しく買った1着だけが特別になるのではありません。

好きな服を、好きなまま使い続けられます。

洗濯は、こちらが意識しなくても週に何度か必ず回るものです。新しい習慣を足す必要はありません。使う洗剤を入れ替えるだけで、その工程がそのまま整える時間になります。

その代わり、洗剤の中身が重要になります。界面活性剤や柔軟成分が繊維に残れば、コットンの吸湿性や肌ざわりは鈍ります。汚れを落とす力と、繊維に何も残さないことの両方を成立させる必要があります。

コットンと睡眠中の着心地の関係については、こちらの記事にまとめています。
コットン100%で疲労回復できる?素材と回復の関係

KIRUTOという洗い方

KIRUTOの箱とたたんだコットンの衣類。白基調のシンプルな構成

KIRUTO(キルト)は、界面活性剤を使わない洗濯剤です。酵素と過炭酸ナトリウムの働きで、皮脂や汗の汚れを分解して落とします。綿のセルロースはアルカリに耐性があるので、この洗い方と相性が良い。

無香料・無添加で、蛍光増白剤・着色料・柔軟剤・人工香料は入れていません。繊維に余計なものを残さない設計です。洗うほどに繊維の表面がすっきりして、コットンが本来持っている吸湿性や肌ざわりが出てきます。

そのうえで、KIRUTOにはFINE TUNING®技術を適用しています。洗剤への適用は世界で初めての試みでした。

FINE TUNING®で何が変わるのか

FINE TUNING®は、素材が本来持っている力を引き出す技術です。

この技術の特徴は、繊維に薬剤を塗ることも、成分を付着させることもないという点にあります。

だから見た目は何も変わりません。生地が厚くなることも、色が変わることも、においがつくこともない。洗い上がったTシャツは、洗う前とまったく同じTシャツに見えます。

変わるのは、着たときのほうです。KIRUTOで洗った普段着は、身につけることで日々のコンディションを整える一着になります。着ると、カラダがととのう。KIRUTOで実現したかったのはそこでした。

いつも着ているTシャツが、そのままチューニングウェアになる。

着ているものは何も変わっていないのに、着ている状態が変わります。(※感じ方には個人差があります。)

この機能は、洗濯後およそ1ヶ月続きます。つまり月に1回KIRUTOで洗えば、その服はその状態を保ちます。

KIRUTO(キルト)

酵素配合・界面活性剤フリーの洗濯剤。無香料・無添加で繊維に余計なものを残さず、コットンをはじめとする天然繊維との相性が良い。内容量1,000g、国内製造。FINE TUNING®技術を適用しています。

KIRUTOを見る

まとめ

コットンは、後から機能を足せる素材です。ただし工場で入れた加工は洗うたびに落ちていきます。だとすれば、機能を足す場所を洗濯そのものに移すという方法があります。

服を買い替えるのではなく、洗い方を変える。好きな服を着続けたい人にとっては、こちらのほうが現実的だと思います。

KIRUTOは、その考え方でFINE TUNING®技術を洗濯剤に適用しています。今クローゼットにある服から試せます。

参考文献

  • ※1 日比暉「特集 天然繊維の基礎知識と見分け方(その2)綿 繊維としての構造・品種・特徴」繊維学会誌
  • ※2 ApparelX News「よく聞く生地の加工方法について解説します!〜生地の機能性編〜」
  • ※3 山冨商店「撥水加工を徹底解説!」/デイリークリーナーズ「撥水加工された衣類の正しい洗濯の仕方とは?」
  • ※4 FINE TUNING® 技術レポート(fine-tuning.com)